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メッセージ >
聖書の学び
Title
第3課「従順」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2014-05-23
読むみことば: 第一サムエル15:22_23
覚えるみことば: 第一サムエル15:22
参考にするみことば: ローマ10:10、8:7_8
教育目標: 信仰を妨げる肉の思いを徹底的に打ち砕いて神のお心を悟り、喜んで従う聖徒になるようにする。
神はみことばどおり聞き従う人を喜ばれて、祝福されます。驚くべき神の力を引き下ろす力がまさに従順だからです。神が喜ばれる従順は、やむをえずいやいや従うのではなく、神のお心を知って、その命令を喜んで守り行うことです。神を愛して完全に聞き従う次元になれば、人の思いではとうていできないことも行うようになり、どんな環境も超越することができます。まことの義人とは、このように神がご覧になって信仰によって従う人です。
1. 従順は義人になるための関門
[ローマ10:10]に「人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。」とありますが、「心に信じて義と認められる」とはどんな意味でしょうか?
人が頭だけで知っている知識的な信仰を持っていれば、義と認められません。しかし、心に信じる人は心を割礼して、みことばどおり生きていきます。「避けなさい」「捨てなさい」「してはならない」と言われたことは避けて、捨てて、しないで、「しなさい」「守りなさい」と言われたことを守り行うことによって、心の罪と悪を捨てて義と認められるのです。つまり、聖められていくのです。このように心に信じる人が口で告白するとき、それがまことになって、救われることができます。
[ローマ2:13]にも「それは、律法を聞く者が神の前に正しいのではなく、律法を行う者が正しいと認められるからです。」とあります。律法、すなわち、神のことばを聞いて守り行う時でこそ、義人になれるという意味です。神のことばに「憎んではならない」とあるので憎しみを捨て、「ねたんではならない」とあるのでねたまないで、「敵をも愛しなさい」とあるので敵をも愛して、みことばを行って聞き従うほど義人になったと言えます。したがって、心に信じて完全に聞き従うほど、まことの義人の資格を備えるのです。
2. 秩序にあって神に従うとき祝福
世には、主従関係や組織社会のように、よく従わなければならないところが多くあります。秩序にあってどれほど従うかによって、結果も違って現れます。
たとえば、幸せな家庭をつくろうとするなら、親は子どもを主にあって正しくて賢く育つように教えなければならないし、子どもは親の言うことを聞いて従い、それてはいけないのです。
もし子どもが親の言うことも聞かないで、いつも問題ばかり起こしていたら、どれほど心が痛むでしょうか。その家庭には不幸や悲しみ、争いが絶えないでしょう。一方、子どもが主にあって親の言うことを聞いて従い、社会でも尊く用いられるなら、親はこの上もなくうれしいでしょう。
師弟の間も同じです。師の立場では、弟子が礼儀正しく師を尊重して、学んだことを正しく悟り、よく糧として活用し、人の模範になることを望むでしょう。会社の社長もやはり、よく聞き従って、誠実で真実で、賢くて会社の発展に寄与する有能な社員を好むのです。このように秩序に応じて従うとき、すべての事がうるしく進められていきます。
これは神と人との関係でも同じように適用されます。神はご自身の子どもたちがみことばのとおりに従うことを非常に喜ばれます。悪い敵である悪魔・サタンが好きな真理に逆らうものに従わないで、神のことばのとおり行っていく姿をご覧になるとき、どれほどかわしいでしょうか。
聖書に記されているように、神がアブラハムに自分のいのちより大事なひとり子イサクを全焼のいけにえとしてささげなさいと言われたとき、人を死者の中からよみがえらせる神を完全に信じて、喜んで聞き従ったアブラハムがとてもいとしかったでしょう。このようなアブラハムの信仰と従順を義と認められた神は喜ばれて、アブラハムを信仰の父として祝福してくださいました。
3. 神のことばに聞き従えない理由
一方、サウル王のように不従順を繰り返して、神に退けられてしまった人もいます。第一サムエル15章で、彼は自分の思いに従って、神が命じられたことにも聞き従わなくなってしまいます。神はサウル王に「アマレクを聖絶せよ」と命じられました。ところが、サウルは自分の思いを働かせて、アマレクの王アガグを殺さないで生けどりにし、肥えた羊や牛は残して、つまらない、値打ちのないものだけを聖絶しました。
このような不従順によってサウル王は結局神に捨てられ、王位がダビデに移されてしまいます。それで、預言者サムエルが「主は【主】の御声に聞き従うことほどに、全焼のいけにえや、その他のいけにえを喜ばれるだろうか。見よ。聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる。まことに、そむくことは占いの罪、従わないことは偶像礼拝の罪だ。あなたが【主】のことばを退けたので、主もあなたを王位から退けた。」と、サウル王を厳しく責めるのが見られます(第一サムエル15:22_23)。
それでは、ここで私たちが悟らなければならないことは何でしょうか? 人は自分の思いのために聞き従えないのだということです。しかも、神のことばを読めば、私たちに入力された知識とは反対になることがまことに多いです。たとえば、低くなりなさい、そうすれば、高くなる、死になさい、そうすれば生きる、右の頬を打つような者には左の頬をも向けなさいなどのみことばを読めば、私たちの思いとはあまりにも合わないのです。このようなみことばに聞き従えなければ、神のお心に合わせて神に喜ばれません。
[第一ヨハネ4:20]に「神を愛すると言いながら兄弟を憎んでいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することはできません。」とあります。つまり、自分が属している家庭や職場、教会で、目に見える人の心にも合わせて愛せないのに、どうして目に見えない神を愛することができるかということです。
したがって、すべての事を行うとき、自分の思いに合わせずに、神のことばに合わせて行うことがまさに従順なのだということを確かに悟らなければなりません。
4. 聞き従う義人に働かれる神
ある人が神の働きをするために出かけようとしたとき、突然家に大変なことが起こりました。その時「ああ、わが家に問題が起きたから、どうして行けるか」と自分の思いを働かせて行かないなら、神の働きはどうなるでしょうか? しかし「私は神様の御前に心を定めたのだから行こう」と従えば、その後のことは神がすべてのことを働かせて益としてくださいます。このように自分の思いを捨てて従う人でこそ、神の働きを大いに実現できるのです。
ここで私たちが悟るべきことは、自分の思いが先に立てば、不従順が出てくるだけでなく、夫婦や家族、周りの人たちの心に合わせられないということです。まして人の心とは比べられないほど大きくて広い神のお心に、どうして合わせることができるでしょうか。
それで、[ローマ8:7_8]に「肉の思いは神に対して反抗するものだからです。それは神の律法に服従しません。いや、服従できないのです。 肉にある者は神を喜ばせることができません。」とあるのです。
神は愛そのもののお方ですが、公義によって働かれるので、聞き従わない人には働くことがおできになりません。ただ聞き従うことで義人になるほど、神が働かれて栄えるように導いてくださるのです。
ツァレファテのやもめを見てもよくわかります。当時、日照りが非常に厳しくて、一食の糧しか残っていませんでした。ところが、神の人エリヤがそれで自分のために一口のパンを作り、持って来てくださいと言うのでした。そして、「イスラエルの神、【主】が、こう仰せられるからです。『【主】が地の上に雨を降らせる日までは、そのかめの粉は尽きず、そのつぼの油はなくならない。』」と約束します(第一列王17:14)。
エリヤの頼みは普通の人が聞き従うには非常に難しいことでした。しかし、ツァレファテのやもめはそのとおりに聞き従いました。その結果どうなったでしょうか? エリヤが約束したとおり、日照りが終わる日まで糧の心配なく、安らかに生きられました。
このように従順の行いによって神に喜ばれば、何でも答えられるのです。ですから、人間的な思いを打ち砕いて、ただみことばどおり聞き従うまことの義人になって、神に栄光だけを帰しますように。
* まとめと適用
1. ( )の中に正しい言葉を入れてください。
「主は【主】の御声に( )ことほどに、全焼のいけにえや、その他のいけにえを喜ばれるだろうか。見よ。( )ことは、いけにえにまさり、( )ことは、雄羊の脂肪にまさる。」(第一サムエル15:22)
2. 最後の糧で神の人を養って、日照りが終わる日まで糧が尽きないように祝福された人は誰でしょうか?( )
3. 神がアマレクのすべてのものを聖絶せよと言われたのに、聞き従わないで、アマレク王と最も良いものを残して連れて来た王は誰でしょうか?( )
4.[ヤコブ2:22]のみことばを書いてください。
____________________________________________________________________________
* 今週の課題
[士師記9:8_15]の木のたとえ話は何を意味しているのでしょうか? 次回までに読んで考えてきましょう。
* 知って力にしましょう!
「従順の四つのタイプ」
第一: 懲らしめが怖くて、命令に無理に従う。
第二: 自分の力でできると判断される時だけ従う。指示や命令が自分の思いに合う時だけ従う。
第三: 条件をつけずに従う。自分ができるかできないか、自分の思いに合うか合わないかを考えないで、自分の意思がなく、条件をつけずにアーメンと言う。
第四: 命じられる意図を心から悟って、喜んで従う。従う時になされる事の結果もおおまかに心に描かれる。人の思いではとうてい従えないことにも完全に従う。
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