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ニュース > フォーカス
| 万民ニュース   第 98 号 | HIT 11409 | DATE 2011-01-02
 
[東方の博士たちが用意した三つのささげ物] 「黄金」「乳香」「没薬」



クリスマスは全人類の救い主なるイエス様のご生誕を喜んで祝う日である。ところが、多くの人がクリスマスのまことの意味を知らずに「サンタクロースがプレゼントをくれる日、楽しく遊ぶ日」だと思っている。もし教会に通いながらもこのような世の風潮に巻きこまれたら、神がどんなに心を痛められるだろうか。

神の御子でありながら、天の栄光をすべて捨ててこの地上に来られたイエス様のご生誕を祝うために、東方の博士たちは三つのささげ物を用意した。
彼らは神の啓示を受け、先導する星についてベツレヘムに来て、全人類を代表して幼子イエス様をひれ伏して拝み、黄金と乳香と没薬をささげた(マタイ2:10-11)。
この三つのささげ物の霊的な意味を調べて、神が私たちに下さったクリスマスの祝福を再確認されるように。





第一のささげ物 / 黄金は「心」

純度100%の黄金は、この地上で人々が最も愛する宝石の一つであり、永遠に変わらない。これは富と財産を象徴する。また、黄金は<マタイ6:21>に「あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。」とあるとおり、私たちの心を意味したりもする。したがって、黄金をささげ物とするということは、私たちが持っているすべてを主にささげることを意味する。
幼子イエス様に黄金をささげたことを喜ばれた神は、私たちに黄金・宝石で建てられた美しい天国を贈り物として与えられた。すなわち、誰でもイエス・キリストを信じることで心に天国が臨み、将来天国で永遠のいのちと幸を受けられるように祝福されたのである。
したがって、主をまことに信じる人々の心には天国がある。その心に天国への望みをもって生きるようにされたのである。天国への望みがなければ、決して心が天国にならない。
天国に希望をおくほど、その心に天国が臨むのだ。


第二のささげ物 / 乳香は「キリストの香り」

乳香はカンラン科の常緑高木で、樹脂には芳香があり、古代エジプト時代からの薫香料である。聖書に出てくる乳香は紅海付近の乳香で、焚けば強い香りを放った。これは【主】への火によるささげ物として祭壇にささげられた(レビ24:7)。しかし、罪のためのいけにえ(レビ5:11)とねたみのささげ物(民数記5:15)では使用が禁止された。
霊的に乳香は「キリストの香り」を意味する。香水をつけて良い香りで悪臭を除去するように、私たちが悪はどんな悪でも避けて、良い行ないでキリストの香りを放つ姿が、まさに主の御前に乳香をささげる姿である。神は私たちの行ないを見られるだけでなく、心をご覧になるので、何より心の香りをかがれる。主をまことに愛する人なら、悪の性質はすべて捨てるために努力するだろう。
したがって、乳香をささげるように、心の割礼をしてキリストの香りを放つ人は、すべてにおいて自分のすべてを主の御前にささげられる心であり、命も惜しまない心である。こういう人は、たましいに幸いを得ているようにすべての点でも幸いを得、また健康である祝福を受ける(第三ヨハネ1:2)。
もちろん、黄金をささげた人のように、自分が持っているすべてをささげた人も、神が行なったとおり祝福してくださる。しかし、心の割礼をしてキリストの香りを放つ人は神にさらに喜ばれ、あふれるほど祝福される。


第三のささげ物 / 没薬は「変わらない信仰」

没薬とは香料の一種で、「没」は苦味を意味するヘブライ語(mor)が語源である。液体の没薬は高貴なもので、東方の博士たちが幼子イエス様にささげた物もこれであり、イスラエルの人々には高価な輸入品の一つだった。また、そそぎの油を製造するのに使われ(出エジプト30:23)、着物や床にまかれて(詩篇45:8、箴言7:17)、女性の身支度にも使われた(エステル2:12)。麻酔剤としても用いられ、十字架につけられたイエス様に没薬を混ぜたぶどう酒を与えようとしたが、お飲みにならなかった(マルコ15:23)。
ユダヤ人は防腐剤の役割をする没薬を葬儀に使用した(ヨハネ19:39-40)。したがって、没薬をささげるということは、霊的に朽ちないものをささげるということである。これは「変わらない信仰」を意味する。変わらず命までも主にささげられる心をささげるのである。このように変わらない心になろうとすれば、まず悪はどんな悪でも避けなければならない。小さな悪でも残っていれば、自分の益を求めて変わることもあるからだ。
幼子イエス様に没薬をささげたことを喜ばれた神は、朽ちない命、すなわち、永遠のいのちを私たちに贈り物として与えられた。すなわち、永遠に地獄に行くしかなかった私たちが変わらない信仰を持って、主が来られる時に永遠に朽ちない新しいからだを着るようになるのである。このような神の愛、主の愛を深く感じて、黄金と乳香と没薬の霊的な意味を再確認して、主にまことのささげ物をささげる私たちになるべきである。


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