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| 万民ニュース   第 151 号 | HIT 4931 | DATE 2015-05-24
 
聖霊を賜物として下さる理由



「しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。」(ヨハネの福音書14:26)

父なる神がイエス・キリストを信じて救われた子どもたちに助け主聖霊を賜物として下さる理由は何だろうか?



第一、父なる神が子どもたちを愛しておられるからである。

<ローマ5:8>に「しかし私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。」とあるとおり、愛なる神はイエス様を十字架に渡してくださって、なだめの供え物になるようにされた。

その結果、誰でもイエス様が救い主であることとよみがえられたことを心で信じる人々は罪の赦しを受けて、神の子どもとされる特権を得るようになった。しかし、心に罪の性質があって、敵である悪魔・サタンが世の享楽と物質と名誉などで誘惑して(第一ペテロ5:8)、心をあおりたてれば、繰り返し罪を犯して再び死に至るしかない。

したがって、愛なる神は、主を受け入れて心を砕いて罪を告白した聖徒の心の中に助け主聖霊を賜物として与えてくださり、御霊によって霊を生み、主の心に似せられた神の真実の子どもになれるように導いておられる。私たちが助け主聖霊を賜物として受ければ、御霊なる神がともにおられて導かれるのと同じことである。

使徒の働きに記されている主の弟子たちも、聖霊を受ける前は迫害と苦しみを恐れる姿だったが、聖霊を受けて神のみこころのとおりに従うと、神の力を受けて大胆に福音を宣べ伝えた。また、敵である悪魔・サタンを退けて、力と権威まで現れ、数えきれないほどの魂を救って神に栄光を帰した。

<ローマ5:5>に「なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」とあるとおり、助け主聖霊が私たちの心に臨むことができたのはただ神の愛から始まったことを、いつも覚えておかなければならないだろう。


第二、神の子どもたちがみことばのとおり生きられるように強くしてくださるためである。

聖霊の最も重要な使命は、人の心を変えさせて動かし、悔い改めさせて父なる神を愛するようにする「助ける霊」として働かれることである。

神の子どもたちがみことばどおり生きられずに罪を犯すとき、心に住んでおられる御霊は言いようもない深いうめきをなさる。御霊が深くうめかれるのを、神の子どもたちは心がみじめになることで感じて、自分の過ちを悔いるようになる。

ところが、神の御前に申し訳ない心で「私はなぜそんなことをしたのだろうか」と自分で自分を責めて悔い改めて立ち返る勇気も持てないまま、霊的に沈滞してしまうことが多い。この時も<ローマ8:26-27>に「御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。・・・・・・御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださいます。」とあるとおり、助け主聖霊は私たちが再び神の恵みをいただけるようにとりなしてくださる。

このように助け主聖霊はひとりの魂といえども失わないでいのちを与えるために、いつも神の御前でとりなしておられる。むしろ当事者より深いうめきともどかしい心で神の赦しと憐れみと慈しみを求めておられる。そして、悔い改めの霊を注いで、心を砕いて罪を告白できるようにして、神の愛をいただけるように助けてくださる。

私たちがどんな訓練の中にあっても神の愛を確信するなら、十分そのすべての試練を克服できる。助け主聖霊が心の中におられて、訓練を受けるように許された理由と父なる神の愛を繰り返し悟らせてくださるからだ。ところが、これを無視するなら、聖なる御霊はそれ以上働きかけてくださらないだけでなく、結局消されてしまい、救いとかかわりがなくなる(第一テサロニケ5:19)。

もし御霊が消されてしまえば、また聖霊を受けることは容易ではない。愛なる神が数えきれないほど耐え忍んで機会を与えられたのに、結局御霊が消されてしまったということは、それだけ神の御前に罪の壁をたくさん積んだということだからだ。したがって、聖霊を受けた神の子どもたちは聖霊に助けられて、すみやかに心の真理に逆らうものを脱ぎ捨てて、光の中を歩まなければならない。


第三、人の力で打ち砕けない肉の思いを神の力では十分に打ち砕けることを聖霊の力によって見せてくださるためである。

今日のように間違った知識と思弁があふれている世代で、ただ言葉だけで福音を伝えれば、素直に福音を受け入れる人は少ない。あまりにも硬い肉の思いの枠が人の心を取り囲んでいるため、福音の入る隙間が簡単にできないからだ。

まことの信仰を植えつけるためには、まず人の肉の思いを打ち砕く作業が必要である。人の思いではとうてい有り得ないことと人の方法と力では不可能なことを見せて体験してこそ、創造主の神を信じて、聖書が真実であることを悟るようになる。まさにこれを可能にするのが聖霊の力である。

聖霊は神の子どもたちがすみやかに御霊の歩みに入り、全く聖なるものとされるように絶えず悟らせて、心をたたいてくださる。心の中にある悪はどんな悪でも避けられるように発見させて悟らせてくださる。それで、ふさわしい器として備えられた子どもたちを通して、敵である悪魔・サタンを制することのできる霊的な権威と、不可能を可能にする力が兼ね備わった神の力を現される。

聖霊の力によって現れる不思議としるしは、人が目に見えない神をさらにはっきりと信じられるようにする確かな証拠となる(ヨハネ4:48)。罪と悪がはびこって、まことの信仰を持つのが難しい終わりの時には、さらに大きな驚くべき聖霊の力が必要である。どこの誰も否認できない確かな不思議としるしを見せて、終わりの時を生きている人々が神の生きておられることとイエスが救い主であることを信じて、救われるようにしようとなさっているのだ。 したがって、助け主聖霊を賜物として下さる究極的な理由を悟り、すみやかに聖められて神が望んでおられる真実の子どもとなり、終わりの時、聖霊の道具として尊く用いられるようにお願いする。


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