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メッセージ >
聖書の学び
Title
第7課「水と御霊によって新しく生まれてこそ救われる」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2013-02-22
読むみことば: ヨハネ3:3-8
覚えるみことば: ヨハネ3:5
参考にするみことば: ローマ8:26
教育目標: イエス様とニコデモの対話を通して、天国に入ろうとすれば、水と御霊によって新しく生まれなければならないということを悟るようにする。
たまに人々の中には、聖霊に導かれて信仰の道を歩んでいて、再び以前の生活に戻って世を愛し、罪を犯す場合があります。その時、心の中におられる御霊がうめかれるので、心が苦しくなります。このように聖霊が悟らせてくださるとき立ち返らなければ、聖霊の声はますますかすかになり、結局は御霊が消されて、救われることができません。[第一テサロニケ5:19]で「御霊を消してはなりません。」と戒めてあるのも、このためです。私たちが天国に行くためには、決して御霊を消してはなりません。
それでは、どうすれば水と御霊によって新しく生まれることができるでしょうか?
1. 霊的に新しく生まれること
[ヨハネ3章]には、ニコデモというユダヤ人の指導者が出てきます。彼はパリサイ人でした。パリサイ人たちはモーセの律法を徹底的に守って、メシヤが来られることを信じ、自分なりに神を正しく信じていると自負していました。
ところが、イエス様は彼らに向かって「なるほど、あなたがたパリサイ人は、杯や大皿の外側はきよめるが、その内側は、強奪と邪悪とでいっぱいです。・・・・・・わざわいだ。パリサイ人。」と厳しく責められました(ルカ11:39-43)。外側の姿は聖められたふりをしているが、実は内側の心は強奪と放縦でいっぱいで、白く塗った墓のようなものだったからです。パリサイ人たちは神のことばを教える立場だったのに、イエス様が宣べ伝えておられる真理が悟れなくて、むしろ排斥して殺そうとしました。
しかし、ニコデモは彼らとは違いました。イエス様が行う不思議としるしを見て、神のもとから来られた方だと思ったのです。それで、人の目を避けて、真夜中にイエス様を訪ねてきました。彼はユダヤの最高裁判権を持った宗教的・政治的自治組織である「サンヘドリン」の議員であって、肉的にはうらやむものは何もない人でした。
ところが、霊的には真理に渇いていたので、イエス様のもとに来ました。[ヨハネ3:2]で「先生。私たちは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。神がともにおられるのでなければ、あなたがなさるこのようなしるしは、だれも行うことができません。」と言いました。
そんなニコデモに、イエス様は新しく生まれることについてお話しされます。律法に詳しく、教える立場にあっても、霊的に愚かな彼を悟らせようとされたのです。真理に渇く彼の心をご存じのイエス様は「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」と言われます。
しかし、霊的なおことばが理解できなかったニコデモは「人は、老年になっていて、どのようにして生まれることができるのですか。もう一度、母の胎に入って生まれることができましょうか。」と聞きました。
するとイエス様は「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることができません。肉によって生まれた者は肉です。御霊によって生まれた者は霊です。あなたがたは新しく生まれなければならない、とわたしが言ったことを不思議に思ってはなりません。風はその思いのままに吹き、あなたはその音を聞くが、それがどこから来てどこへ行くかを知らない。御霊によって生まれる者もみな、そのとおりです。」と答えられました(ヨハネ3:5-8)。
イエス様が言われたのは、霊的に新しく生まれることです。真理に逆らって生きていた人がみことばを聞いて変えられ、真理の中を歩むことを言っているのです。よく嘘をついていた人が真実な人に、憤りと憎しみが多かった人が穏やかな人に変えられることです。
時々、不治の病で死ぬしかなかった人が神を見つけていやされると、その恵みに感謝して心の持ちようが変わったりします。かといって、すぐ霊的に新しく生まれるのではありません。神は人の死んでいた霊を生かして、天国に入れる道を備えておかれました。その道がまさに、イエス・キリストを受け入れて、水と御霊によって新しく生まれることです。
このように霊的に新しく生まれることは、実は肉的に生き返ることよりはるかに驚くべき出来事です。肉は単なる殻にすぎないし、私たちの血肉のからだの中に入っている霊が本当の主人なので、霊が新しく生まれることが「まことに新しく生まれる」ということです。
人が死ぬと、肉は朽ちてなくなりますが、霊は不滅です。水と御霊によって新しく生まれた霊は天国に入りますが、そうでなかった霊は地獄に行くしかありません。ですから、誰でも霊的に新しく生まれて、後の世である天国で永遠に生きる祝福を味わわなければならないでしょう。
2. 「水によって新しく生まれる」というみことばの意味
私たちの心に聖霊が臨んで、死んでいた霊が生き返って、新しい被造物として新しく生まれた瞬間から、救いの資格を得ます。しかし、救いの資格を変わらず維持してこそ、完全な救いに至るのです。このためには水、すなわち、神のことばが必要です。
[第一ペテロ1:23]に「あなたがたが新しく生まれたのは、朽ちる種からではなく、朽ちない種からであり、生ける、いつまでも変わることのない、神のことばによるのです。」とあります。
「水によって新しく生まれる」とは、神のことばで私たちの心にある醜くて汚れた罪と悪を洗い清めるという意味です。みことばを通して何が罪で悪であり、捨てるべきものなのかを悟って、一つ一つ捨てていくとき、真理の人として新しく生まれることができます。
水があっても、洗わなければきれいになれないように、みことばを知っていても、守り行わなければ何の役にも立ちません。聖書に「してはならない、避けなさい、捨てなさい」とあるとおり、憎しみ、ねたみ、そねみ、さばき、罪に定めることなど、真理に逆らうものを捨てれば、心が清くなります。これとともに「しなさい、守りなさい」とあるとおり、愛して、仕えて、相手の利益を求めていけば、心の中に真理が満たされるのです。このように真理に逆らうものを捨てて、みことばである真理で満たしていくことがすなわち、水によって新しく生まれることです。
3.「御霊によって新しく生まれる」というみことばの意味
それでは、「御霊によって新しく生まれる」こととは何でしょうか? 私たちが救われるためには、水、すなわち、神のことばによって新しく生まれなければならないだけでなく、御霊によって新しく生まれなければなりません。神の御霊である聖霊を受けてこそ、死んでいた霊が生き返るからです。
聖霊は私たちの心におられて死んでいた霊を生かし、私たちがみことばどおり生きられるように恵みを与え、強くしてくださいます。このように聖霊に助けられてみことばを守り行って、真理の人になれるのです。これを「御霊によって新しく生まれる」と言います。
[ローマ8:26]に「御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、どのように祈ったらよいかわからないのですが、御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださいます。」とあります。
私たちが聖霊を受けなければ、死んでいた霊が生き返らないだけでなく、みことばに込められた霊的な意味を悟ることもできません。みことばが心に留められないし、信仰が持てないので、行える力も伴いません。いくらみことばをたくさん知っていても、そのみことばどおり守り行える力が湧いて来ないので、救われることもできません。聖霊が助けてくださってこそ霊的に悟れて心に信じられ、祈る時に行えるように強くされ、みことばどおり生きられるのです。
このようにみことばと御霊が一つになって私たちを新しく生まれるようにして、天国に導いてくださるので、「水と御霊によって新しく生まれてこそ救われる」と言うのです。神は、私たちがみことばによって変えられて真心に変えられるほど、上から信じられる霊の信仰を下さり、答えと祝福を与えてくださいます(ヘブル10:22)。
[エペソ4:13]に「ついに、私たちがみな、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全におとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するためです。」とあります。私たちがキリストの満ち満ちた身たけにまで達するためには、信仰の一致とイエス・キリストに関する知識の一致とに達しなければなりません。これはみことばを頭だけで知っているのではなく、必ず行いが伴わなければならないことを意味しているのです。聖霊に助けられて、完全にみことばどおり行い、信仰がキリストの満ち満ちた身たけにまで達しますように。
* まとめと適用
1. ニコデモに関する説明の中で、間違っているものを選んでください。
①律法に詳しいパリサイ人だった。
②イエス様を見た瞬間、神の御子であり救い主だと思った。
③イエス様につまずいたパリサイ人たちの前で大胆にイエス様を弁護した。
④ユダヤの最高裁判権を持った「サンヘドリン」の議員だった。
2.「水によって新しく生まれる」というみことばの意味は何でしょうか?
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3.「御霊によって新しく生まれる」というみことばの意味は何でしょうか?
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* 今週の課題
皆さんはイエス・キリストを受け入れて聖霊を受けましたか? その証拠は何でしょうか? 次回までに考えてきましょう。
* 「用語」を知って力にしましょう!
「サンヘドリン」とは?
大祭司、律法学者、長老で構成されたユダヤの最高裁判権を持った機関である。おもに国民の宗教生活と日常生活に関する裁判をし、罰金刑や笞刑を宣告して警察権を行使できるほど、その権限が大きかった。
73, Yeouidaebang-ro 22-gil, Dongjak-gu, Seoul, Korea
- tel 82-2-818-7000 - fax 82-2-851-3846
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