Q. 勉強ができるようになりたいのですが、しょっちゅう雑念が浮かんで、「私はだめみたい」とあきらめたい時があります。勉強に集中する習慣を身につけるにはどうしたらいいでしょうか？　具体的な方法を教えてください。

A. 勉強に集中する習慣が身につけば、勉強がはるかにやさしくなります。個人差はありますが、人がある習慣を身につけるには普通14日くらいかかるそうです。毎日、机の前に座る練習、短い時間でも勉強する練習をまめにすれば、勉強する習慣が身につき始めます。時間が経つうちにますます集中力が向上して、勉強するのにスピードがついて、楽しく勉強できるようになります。人は何でも楽しくておもしろくやれば、驚くべき集中力を発揮します。仮に3時間の大作映画を見ておもしろかったとしましょう。するとその主人公の名前はもちろん、その内容をある程度言えます。勉強も同じです。自分の可能性を信じて、神様に頼りながら下の行動ガイドラインを毎日適用してみますように。


ガイドライン1. 周りを片づけて、信仰で告白すること！

勉強部屋に入ったら、まず部屋と机を片づけます。しょっちゅう手が伸びたり、視線が行ったりするものはしまいます。そのうち「携帯電話」は片づけるべきもの第1号です。
ロンドン大学の心理学者グレン・ウィルソン博士が「電子情報の到着信号が情報処理に及ぼす影響」について研究したそうです。その結果、ある事をしているとき携帯メールを確認したり返信したりする瞬間、知能指数が10ポイントほど落ちたそうです。小学生の場合、問題を解いている途中でメールを確認したり送ったりした後、もう一度問題に集中するまでは平均5分かかるそうです。内容によって10分、15分、それ以上かかることもあり、また集中しにくくなります。ですから、勉強するとき、携帯電話は見えない所にしまっておくほうがいいでしょう。
このように勉強に邪魔になるものを片づけた後は、机の前に座って「主が強くしてくださるから、私はできる！」と叫んでみてください。信仰によって告白すれば、必ずそのとおりになるでしょう。


ガイドライン2. 欲ばらないで週間計画表を作ること！

次には1週間の勉強計画表を作ります。この時、あまり欲ばってはいけません。計画表どおりに進まなければ、度々押せ押せになって、後にはむしろ嫌になるからです。自分ができる範囲で勉強の量と時間を決めなければなりません。また、計画表はなるべく具体的に作るほうがいいでしょう。年間、月間、週間計画表をていねいに作って、いつも見られるように机の前に貼っておくのも良い方法です。すると勉強しようと机の前に座ったとき、何をしたらいいのかわからないことはないでしょう。このように目標を決めて勉強する習慣を身につければいいのです。


ガイドライン3. 心を込めて祈った後、計画表どおりに勉強すること！

勉強する前は、しばらくひざまずいて祈ります。10分から30分くらい、自分ができるだけ、心を込めて切に祈るのです。このように心から祈れば、心と思いがまとまって落ち着き、雑念なしに集中するようになります。その次に机の前に座って、計画表どおりに勉強を始めます。初めは集中できる時間が短いかもしれません。ですが、大切なことはあきらめないことです。次の日も、その次の日も、決めた時間になれば、何をしていようがそれを止めて勉強部屋に入ります。このように一日、二日と自分との約束を守っていけば、心を支配して従える人になれます。


ガイドライン4. 雑念を退けて集中すること！

時には雑念が次々湧いて、あまり集中できないこともあります。そんな時はこんな方法を使ってみてください。浮んでくる思いを紙に書いてみるのです。雑念は、浮かばないようにすればもっと浮かぶそうです。これを「リバウンド効果」と言います。ワグナーという心理学者が明らかにした概念です。
ただ「雑念を浮かべてはいけない」と抑えつけるより、紙に書いて表現すれば、雑念がある程度なくなるそうです。それでも雑念が払えないならば、書いた内容の上に大きく×印をつけてみてください。そして、それを見ながら祈ってください。これは雑念を退ける確実な方法です。ここで必ず覚えておくべきことは、雑念を退けて集中して勉強するためには、必死の努力が必要だということです。
このように霊肉ともに努力すれば、集中できる力が与えられます。神様が恵みと力を与えられ、聖霊が助けてくださると、勉強する習慣が身につくことはもちろん、楽しくておもしろく勉強するようになるので、学習能力と効果が高くなるのです。